K-ENT: 元ケント担当者が語る本音

■ケント初年度の全体評価■

ケント方式は平成25年度入試で開始されたけど、初年度としては盛況だと思った。志願者は、それまでのAO入試を上回り、合格者も増加しているからね。また合格者のうち辞退者もほとんどいなかったし。

もっと具体的に? ケント前の旧AO入試(平成24年度)では、志願者が89人だったのが、ケント移行後(平成25年度)は92人(25年度実績参照)。これは微増なんだけど、実はそれまで数年間の減少が大きかったから、増加に反転した意味は非常に大きいね。ケントワンとケントツーの志願者もほぼ同数だし、いい感じです。志願者が増えるというとすぐ勘違いする生徒がいるけれど、よい学生は合格するのがケント方式だから、今後、たくさん受けてたくさん合格する制度になっていった方がよいのです。

また、学科別に見るとケント方式の狙い通り、経済ネットワーキング学科志望者が増えています。平成24年度が21人、平成25年度が39人とほぼ2倍です。経済学科と、経営学科の志願者が減りました。ただし、経営学科の志願者が予想よりも多いことに首をかしげる先生はいましたけどね。

従来のAOでは、必要以上に「やる気」をアピールするだけの志願者もいたけど、ケントワンの第1次選考の自己推薦課題発表やケントツーの第2次選考の面接を見る限り、さすがにそういう生徒は減りましたね。
AOのアドミッションポリシーを明確にして、出願要件もわかりやすくなったので、受験しやすくなったのではないかと思う。要するに、真面目で冷静な志願者が多くなりました。逆に言えば、中身がなくても熱いアピールを続けるだけの志願者が1次選考で残念ながら脱落し、2次選考に進むと最終合格まで突き進む志願者がほとんどだね。勝手な昔風のAO入試のイメージとケント方式は違うということを理解することが大切ですね。

最後に、今年の志願者数については、まだケント方式の広報がうまくできていなくて、認知度ということではまだまだそれほどでもないので、そんなに増えないのかもしれない。
しかし、商標登録(現在申請中、入試制度では日本初)が実現予定の来年度以降は、ほっといても、大きな注目を浴びることになるし、経済学部も大規模に広報に打って出るよ。
今年度はその前の最後の機会だから、幸いにしてケント方式のことを知っている志願者にとってはねらい目でしょうね。情報収集力の高い高校の先生や保護者も知っている人は知っているけど、知らない人も多いもん。
そういえば、昨年度のオープンキャンパスのケント説明会では、初めて知ってびっくりしていた保護者がいたね。結局、急いで準備し、出願締め切りにぎりぎり間に合った志願者もいたからね。

■ケントワン(K-ENT 1)■

自己推薦課題発表の準備には十分に時間をとることはもちろんだけど、その際、当日どういったことが求められているか、きちんと指示を守った方がよいね。
出願書類の種類とか、準備する資料は何枚までとか、スライド投影は求めていないとか、細かい点まであらかじめ知っておかないと、あせることになる。「ケント通信」などを熟読する必要があります。わからない点はお問い合わせフォームで質問して疑問点をすっきり解決して受験してください。
また高校の先生に書類をみてもらうのはよいけど、あくまでも自分が書いた書類をみてもらうようにしないと。高校の先生の言う通り書いてきても、すぐバレますから、試験の当日困ったことになるよ。

■ケントツー(K-ENT 2)■

出願要件の取得資格や得意教科について、熱心に売り込んで面接者を困らせていた生徒がいましたね。それらはあくまでも出願の要件であって、むしろ大切なのは、「AOのアドミッションポリシー」に書いてあることなんだけど。
つまり、経済や経営の現状や歴史に関する問題意識と高校での経験が問われるので、それらをきちんと説明する準備に時間をかけないとね。もちろん、ケントツーでも、「ケント通信」を活用してください。

■本音トーク■

ケントワンの自己推薦課題発表が終わった当日、ある志願者が
帰りがけに「ぜんぜんだめだ、もっと準備してこなきゃ」と独り言を言って帰っていったのが印象的ですね。本人が準備不足を認めているし、きっと最初から無理があったのだろう。どうしてもプレゼンテーション能力を問われると勘違いしている様子がありありでした。

経済や経営に関する問題意識やどんな経験をしているかが分かればよいのであって、流れるようなプレゼンを課しているわけでもないし。発表の練習するのは決して、悪いことではないけど、もっともっと自分のいいたいことをどんどん深堀りして選考にのぞむ方が合格率アップにつながると思うよ。
話すのが苦手な生徒がたくさんいたけど、それが合否に影響することはないからね。

ケントツーは、はっきり言ってちょっと経営学科が窮屈だなと。経済ネットワーキング志向の強い志願者がたくさん合格しているのは当然として、どうして経営学科にこだわるのか理解に苦しむところはあるなあ。
ケント方式を設計した当初は、経済ネットワーキング学科や経済学科に来てもらいたい制度だったんだけどね。むしろ、ここまで経営学科の志願者が多いことを想定していなかった。平成26年度ケントは導入2年目だから、経営学科については前年並みの合格者がでるかどうかはわからないな。ケント方式は、志望学科を1つに絞らなければならないので、出願に際しては考えどころだね。
せっかく他の学科のケント入学に余地がありそうなのに、正直もったいないな、と。どの学科に入っても、経営学科の科目はたくさん履修できることは、少し國學院大學経済学部のホームページや受験資料を研究すればわかるはずなんだけどなあ。

まあいろいろ本音も含めて話したけど、受験生のみなさん、平成26年度のケント方式も要チェックですよ。(本田一成)